旭化成の仕事内容
セパレータから住宅営業、AEDまで——「何でもやる」5万人企業の3つの事業領域と仕事のリアル。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
リチウムイオン電池セパレータの開発・量産
リチウムイオン電池の正極と負極を隔てるセパレータ「ハイポア」の開発・製造。電池の安全性・寿命・性能を左右する最重要部材で世界トップシェア。EV市場拡大に伴い、北米・欧州に新工場を建設中。
ヘーベルハウスの住宅営業
鉄骨系プレハブ住宅「ヘーベルハウス」の営業。ALCコンクリート「ヘーベル」による耐火・耐震性能と、60年以上のロングライフ設計が強み。1棟4,000万〜6,000万円の高単価商品を個人顧客に提案する、BtoCの仕事。
AED・ウェアラブル除細動器の開発(ZOLL)
2012年に買収した米ZOLL社のAED(自動体外式除細動器)とウェアラブル除細動器「LifeVest」の開発・販売。心臓突然死から命を救う医療機器で北米市場シェア上位。旭化成のヘルスケア事業の成長エンジン。
グリーン水素製造用アルカリ水電解技術
再生可能エネルギーの電力で水を分解しグリーン水素を製造する「アルカリ水電解」技術の開発。旭化成は食塩電解で培った電解技術を水素製造に応用。脱炭素社会の鍵を握る次世代エネルギー技術。
事業領域マップ
マテリアル領域
自動車・電機・半導体メーカー基盤マテリアル: ポリエチレン・合成ゴム・アクリロニトリルなど石油化学の基礎素材
パフォーマンスプロダクツ: 機能性樹脂、イオン交換膜、人工皮革「ラムース」
セパレータ: リチウムイオン電池用「ハイポア」で世界トップシェア
電子材料: 電子コンパス・ホールセンサー(旭化成エレクトロニクス)。スマホの方位センサーに採用
繊維: スパンボンド不織布「エルタス」。マスクや農業資材に使われる
住宅領域
個人顧客(持ち家)旭化成ホームズ(ヘーベルハウス): 鉄骨系プレハブ住宅。ALCコンクリート「ヘーベル」で耐火・耐震・断熱
旭化成リフォーム: ヘーベルハウスのリフォーム・増改築。ロングライフ住宅ならではのストック事業
旭化成不動産レジデンス: マンション建替え、不動産開発
※化学メーカーが住宅事業を持つのは極めて珍しい。素材メーカーの技術力が住宅の品質に直結
ヘルスケア領域
病院・救急医療機関・製薬会社医薬品: 整形外科(骨粗しょう症治療薬「テリボン」)、免疫領域の新薬
医療機器(人工腎臓): 血液透析用のダイアライザーで国内トップクラス
クリティカルケア(ZOLL): AED、ウェアラブル除細動器「LifeVest」。北米で高成長
※2012年のZOLL買収(約2,200億円)がヘルスケア急成長のきっかけ。M&Aで非連続成長を実現
ひよぺん対話
化学メーカーって工場で白衣着て実験するイメージなんだけど、実際どう?
研究職はそのイメージに近いけど、旭化成は事業が広すぎて職種も多様——
・研究職: 新素材の開発、電池材料の性能評価。確かに白衣+クリーンルーム
・生産技術: 工場の生産ラインの改善・効率化。現場に張り付くモノづくり職
・住宅営業: ヘーベルハウスの展示場で個人のお客さん対応。完全にBtoC営業
・MR(医薬営業): 病院の医師に薬の情報を提供
・経営企画: M&A・事業開発。ZOLLの買収みたいな大型案件を仕掛ける
「化学の知識がなくても活躍できるポジション」がたくさんあるのが旭化成の特徴だよ。
ヘーベルハウスの営業ってきつくない?ノルマとか...
正直に言うと楽ではない。住宅営業は「年間10〜15棟受注」が目安で、受注実績がダイレクトに評価に反映される世界。土日出勤は基本(お客さんが休みの日に展示場に来るから)。
ただしヘーベルハウスの強みは「高品質で売れやすい」こと——
・鉄骨ALCで耐火・耐震性能は業界トップクラス
・60年耐用のロングライフ設計で他社との差別化が明確
・ブランド認知度が高く、展示場にお客さんが来てくれる(飛び込み営業ではない)
ハウスメーカーの中では比較的売りやすい商品を扱えるのがメリット。年収も営業成績次第で大きく上がるよ。