アルプスアルパインの仕事内容

「部品の世界チャンピオン」で働く——スイッチ・センサー・車載システムの3領域で、EV時代の最前線に立つ。

🔘 コンポーネント スイッチ・センサー
電子部品
📡 センサー・通信 地磁気センサー・
通信モジュール
🚗 モビリティ カーナビ・
デジタルコックピット
💼 技術営業・企画 自動車メーカーへの
技術提案

プロジェクト事例で見る仕事のリアル

EV向け新製品 開発期間2〜3年 / チーム20〜50名

EV充電遮断スイッチの開発

EVのバッテリー安全確保に欠かせない充電回路遮断スイッチの新製品開発。EVでは高電圧(400V〜800V)を扱うため、従来のガソリン車用スイッチと全く異なる絶縁性・耐熱性・耐電圧性が求められる。世界の自動車メーカーへの供給拡大を狙った戦略製品。

👤 若手の関わり方 若手エンジニアはスイッチ機構の耐久試験(10万回作動など)や電気特性評価を担当。設計者と一緒に「どう壊れるか」を徹底検証
センサー 開発期間1〜2年 / チーム10〜30名

EV車内乗員検知ミリ波センサー

駐車中の車内に子供が取り残された場合に自動でアラートを出すミリ波センサーシステムの開発。心拍数や呼吸まで検知できる高精度センサーで、米国の義務化法規(HOT ACT)に対応する製品。アルプスアルパインのセンサー技術とソフトウェアの融合が問われる最前線。

👤 若手の関わり方 入社2〜3年目の若手がセンサーの検知アルゴリズムの改善や実車での精度検証を担当。赤ちゃん人形を使った試験なども
モビリティ 自動車メーカー向け / チーム50〜100名

デジタルコックピット開発

スマートフォンのような直感的UIを持つ次世代カーコックピットの開発。タッチパネル・音声認識・ジェスチャー操作を統合し、ドライバーの視線を前方から離さずに操作できる設計が課題。旧アルパインの車載情報システム技術と電子部品の垂直統合を活かした製品。

👤 若手の関わり方 入社1〜3年目はUIの動作検証や車種別カスタマイズ対応を担当。自動車メーカーのエンジニアと直接やり取りする機会もあり
技術営業 担当メーカー2〜4社

自動車メーカーへのEV対応部品提案

トヨタ・ホンダ・スズキなどの設計部門に対し、次のEV車種で採用してほしい部品を技術的に提案する仕事。「この電流センサーを使えばバッテリー管理の精度が上がる」「このスイッチなら耐久性要件をクリアできる」など、設計段階から入り込む提案型営業。受注から量産まで3〜5年の長期プロジェクト

👤 若手の関わり方 入社3〜5年目で担当顧客を持ち始め、技術部門と連携しながら提案書を作成。年数回は顧客メーカーの工場見学や実験同席もあり

事業領域マップ

🔘

コンポーネント事業

スマートフォン・自動車・家電・ゲーム機メーカー

タクトスイッチ: スマホ・ゲーム・家電のボタン。年産50億個で世界トップクラス。「タクトスイッチ」はアルプスアルパインの登録商標
パワーウインドウスイッチ: 自動車の窓開閉スイッチ。世界シェアトップ。ドア開閉検知スイッチも強み
エンコーダ: 回転を検知する部品。カーオーディオの音量ダイヤルや産業機器の回転制御に使用
EV充電遮断スイッチ: EVのバッテリー回路を安全に遮断する高耐圧スイッチ。次の成長製品として注力

売上構成
売上の約45%(収益の主力) 主力事業
📡

センサー・コミュニケーション事業

スマートフォン・IoT機器・自動車・医療機器メーカー

地磁気センサー: スマホのコンパス機能を実現。世界シェアトップ。航法・AR・ゲーム操作にも
電流センサー: EVのバッテリー残量を正確に計測。15億円投資で生産2.5倍に拡大中
ミリ波センサー: 車内の人・動物を検知。HOT ACT(米)対応の乗員検知に採用
Bluetooth/Wi-Fiモジュール: IoT機器向けの無線通信モジュール。スマートホーム・医療機器に展開
GNSSモジュール: 高精度な位置情報モジュール。自動運転・ドローン向け

売上構成
売上の約25%(成長領域)
🚗

モビリティ(旧アルパイン)事業

自動車メーカー(OEM供給)・カーディーラー・量販店

カーナビゲーション: 「アルパイン」ブランドで知られる車載カーナビ。OEM供給と市販品の両軸
デジタルコックピット: 計器盤とインフォテインメントを統合した次世代コックピット。複数ディスプレイ統合
ADAS向けカメラシステム: 前方・後方・全周囲カメラで運転支援機能を実現
車載オーディオ: プレミアムカーオーディオ。輸入車向け純正採用実績あり
デジタルキー: スマートフォンで車を解錠・施錠するUWB/BLE技術。次世代スマートエントリー

売上構成
売上の約30%(旧アルパイン事業)

ひよぺん対話

ひよこ

スイッチやセンサーって、設計してもすぐ終わりそう。仕事は単純じゃないの?

ペンギン

それは大誤解!例えばタクトスイッチは「小さなボタン」だけど——

耐久性: スマホのホームボタンは10万回押しても壊れてはならない。試験と設計改善の繰り返し
耐環境性: 車内スイッチは-40℃〜+85℃の温度範囲、防水、振動に耐えなければならない
小型化: スマホが薄くなるたびにスイッチも小型化が求められる。0.1mm削るために半年かける

しかも今はEV向けの高耐圧スイッチ(400V〜800V対応)という全く新しい領域に挑戦中。「単純な部品」に見えても、究めると底なしに深いのが部品設計の面白さだよ。

ひよこ

エンジニアじゃない文系でも、この会社で仕事の実感ある?

ペンギン

文系の仕事でも十分手ごたえあるよ。

技術営業の例を挙げると——トヨタの新型EV開発チームに「次のモデルにこの電流センサーを採用してください」と提案する。受注まで3〜5年かかるから、その間に設計変更への対応、価格交渉、量産移行サポートまで全部担当する。

1つの製品が量産されて車に載った時の達成感は本物。「自分が関わったセンサーが年間100万台の車に入った」という体験は、BtoCの仕事ではなかなか味わえない規模感だよ。

ひよこ

ソフトウェアの仕事はある?ハードだけ?

ペンギン

ソフトウェアの仕事は確実に増えている。特に——

センサーの信号処理ソフト: ミリ波センサーの生データから「人がいる」と判断するアルゴリズム開発
組み込みソフト: スイッチや通信モジュールに搭載するファームウェア開発
UIソフト: デジタルコックピットのグラフィックUI開発(Androidベースが多い)
通信ソフト: デジタルキーのUWB・BLE通信制御

アルプスアルパインは「ハードとソフトの融合」が経営課題でもある。ソフトウェアエンジニアは引く手あまたな状況で、理系ソフト系の人にとってはチャンスが多い会社だよ。

次に読む