3分でわかるアルプスアルパイン
あなたのスマホのボタン、ゲームのコントローラー、車のスイッチ——見えないところで世界をつなぐ電子部品の実力者
アルプス電気 × アルパイン 2019年統合 | タクトスイッチ年産50億個
3つの事業セグメント
コンポーネント(スイッチ・センサー部品)が収益の柱。センサー・コミュニケーションはEV・IoT向けに成長中。モビリティ(旧アルパイン)は車載情報システムで存在感。全体売上の65%が車載向け。
3つのキーワードで理解する
「2社が合体した会社」——アルプス電気 × アルパイン
2019年1月、アルプス電気(電子部品)とアルパイン(車載カーナビ)が経営統合して誕生した会社。アルプス電気は「小さいが高精度な電子部品」が武器、アルパインは「カーナビ・音響システム」が武器。「部品×システム」の垂直統合で自動車メーカーへの提案力を高めた。
タクトスイッチ年産50億個——「見えない世界チャンピオン」
あなたのスマホのボタン、ゲームコントローラーのボタン、自動車のスイッチ——その多くにアルプスアルパインのタクトスイッチが入っている。年産50億個は世界トップクラス。他にも地磁気センサー(スマホの方位磁石の役割)では世界シェアトップ。「名前は知らないけど世界一」の部品が多い。
車載65%の高依存——EV化で「追い風 or 逆風」どっち?
売上の65%が自動車向け。EV化は「追い風と逆風が混在」する状況。追い風: EVには電流センサー・デジタルキー・ミリ波センサーなど新部品の需要が増える。逆風: ガソリン車のエンジン制御スイッチ類は縮小。「次の車載需要を先取りできるか」が今の最大の経営課題。
身近な接点 — アルプスアルパインの技術に触れている瞬間
プレイステーション・Switchのボタン(タクトスイッチ)にアルプスアルパインの部品が多数使われている
マップアプリで北を指す地磁気センサーは世界シェアトップ。あなたのスマホに確率高く入っている
「アルパイン」ブランドで知られる車載情報システム。カーディーラーや量販店でもよく見かける
車のスマートエントリーシステム向けに通信モジュールやスイッチを供給。デジタルキー技術も展開中
ひよぺん対話
アルプスアルパインって何の会社?なんか合体した名前だけど...
その通り、アルプス電気とアルパインが2019年に合体した会社。アルプス電気は「小さいが高精度なスイッチ・センサー」、アルパインは「カーナビや車載音響システム」が得意な会社だったんだ。
合体した理由は自動車の「CASE」革命(Connected・Autonomous・Shared・Electric)。車が賢くなるほど、「部品単体」じゃなくて「部品+システム」でまとめて提案できる会社が強くなる。だから部品屋のアルプス電気とシステム屋のアルパインが組んだわけ。売上は約1兆円、従業員2.7万人のメーカーだよ。
「見えない世界チャンピオン」ってどういうこと?どんな製品が世界一なの?
代表例がいくつかあるよ——
・タクトスイッチ: スマホ・ゲームパッド・家電のボタン。年産50億個で世界トップクラス。「タクトスイッチ」はアルプスアルパインの登録商標なんだよ
・地磁気センサー: スマホで北を指す「コンパス」の役割をする部品。世界シェアトップ
・パワーウインドウスイッチ: 車のウインドウを開け閉めするスイッチで世界シェアトップ
どれも一般消費者には全く見えない部品。でもあなたが毎日触っているものの中に高確率で入っている。BtoBの「黒子の世界一」がアルプスアルパインの本質。
EVが普及したらアルプスアルパインって大丈夫なの?
正直に言うと「追い風と逆風が半々」という状況。
逆風になるもの:
・ガソリン車のエンジン制御に使うスイッチ類は需要が減る
追い風になるもの:
・EV充電遮断スイッチ(EVのバッテリー安全に必須)
・電流センサー(バッテリー残量の正確な計測に必要)
・ミリ波センサー(車内の乗員検知・安全確認)
・デジタルキー(スマホで車を解錠する技術)
だから会社としては今、EV向けの新製品を必死に仕込んでいる。「次の車載需要を先取りできるか」が投資家からも注目されているポイントだよ。
文系でも入れる?どんな仕事があるの?
入れるよ、ただし枠は少ない。技術職が圧倒的に多い会社なので、事務系は営業・調達・経営企画・人事・経理程度。
特徴的なのは営業。アルプスアルパインの顧客は主に大手電機メーカー・自動車メーカー。「この新しいスイッチを使って御社の車のコックピットを改善しましょう」という技術提案営業が中心。技術を理解した上でメーカーの設計部門に提案するので、「文系でも技術が分かる人」に育てる研修が整っている。
勤務地は本社が神奈川県大和市(東京近郊)と静岡県袋井市が主要拠点なので、愛知のデンソーや村田と比べると首都圏にいやすいのは就活生にとってプラスかも。