AGCの仕事内容
「素材の力で世界を変える」——ガラス・電子材料・化学品・バイオの4領域で、産業のインフラを支える仕事。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
次世代EUVマスクブランクス開発
2nm以下の最先端半導体プロセスに対応するEUVマスクブランクスの開発。ナノメートル単位の平坦度を実現する超精密研磨技術と多層膜コーティング技術を駆使。世界シェア100%を維持するための次世代技術開発。
超高層ビル向け高性能Low-Eガラス開発
省エネ基準の厳格化に対応する次世代Low-E(低放射)ガラスの開発。遮熱性能と可視光透過率を両立し、ビルのエネルギー消費を最大40%削減。ゼネコン・設計事務所と連携した製品提案。
半導体製造用高純度フッ素系薬液の開発
半導体のエッチング工程で使用する高純度フッ酸・フッ素系溶剤の開発・製造。ppbレベルの不純物管理が求められる超精密化学。TSMC・Samsungなど世界の半導体メーカーに直接供給。
自動車メーカーへの次世代ガラス提案
HUD(ヘッドアップディスプレイ)対応ガラス、アンテナ内蔵ガラス、調光ガラスなど自動車の「窓」を高機能化する提案営業。トヨタ・VW・BMWなど世界のOEMに技術を売り込む。3〜5年先のモデルチェンジを見据えた長期提案。
事業領域マップ
建築用ガラス
ゼネコン・設計事務所・ハウスメーカーフロートガラス: 建築用板ガラスの基本製品。世界各地に製造拠点
Low-Eガラス: 断熱・遮熱コーティングで省エネ性能を大幅向上
防火ガラス: 耐火性能を持つ特殊ガラス。ビルの防火区画に使用
デザインガラス: 装飾・意匠性の高いガラス製品。商業施設やホテルに
オートモーティブ
世界の自動車OEMフロントガラス: 合わせガラスで安全性を確保。HUD対応品は投影面の光学精度が求められる
サイド・リアガラス: 強化ガラスで飛散防止。プライバシーガラスも
アンテナ内蔵ガラス: 5G・V2X通信用アンテナをガラスに組み込む次世代技術
調光ガラス: 電圧で透明度を変えるサンルーフ向け
電子
半導体メーカー・ディスプレイメーカーEUVマスクブランクス: 最先端半導体の製造に不可欠。世界シェアほぼ100%
ディスプレイ用ガラス基板: 液晶・有機ELパネルの基板ガラス
合成石英ガラス: 半導体露光装置のレンズ・光学部品に使用
光学薄膜: 反射防止コーティング等、ナノレベルの精密成膜技術
化学品
半導体・化学・樹脂メーカーフッ素化学品: フッ素樹脂(ETFE等)、フッ素系溶剤、冷媒。半導体エッチングに不可欠
クロールアルカリ: 苛性ソーダ、塩素、塩ビ樹脂。化学産業の基礎原料
高純度薬液: 半導体製造工程向け超高純度フッ酸・洗浄液
フッ素コーティング: 撥水・耐候性コーティング材料
ひよぺん対話
新入社員でいきなりEUVマスクブランクスの開発に関われる?
いきなり製品設計の主担当は無理だけど、評価・分析から入るのが一般的。例えば「マスクブランクスの表面平坦度を測定して、どこが仕様を外れているか分析する」とか「成膜条件を少し変えて特性がどう変わるか試験する」とか。
AGCの電子部門は少人数精鋭で、1〜2年目でも自分の担当範囲を持てる。「半導体業界の最上流で世界唯一の技術に関わる」というのは、他の素材メーカーでは味わえない経験だよ。
技術職と事務職、どっちが多い?
新卒約150人のうち技術系が約128人(85%)、事務系が約26人(15%)。圧倒的に理系メーカー。
ただ事務系の仕事は幅広いよ——
・営業: ゼネコン、自動車メーカー、半導体メーカーへの素材提案
・調達: 原材料(シリカ砂、フッ素原料等)のグローバル調達
・経営企画: M&A、新規事業開発、海外拠点の設立
海外売上比率が約6割だから、どの職種でも英語を使うチャンスが多いのがAGCの特徴。
ぶっちゃけ「ガラスの会社」って地味じゃない?
消費者からの知名度は確かに低い。でも素材メーカーの面白さは「世界の製造業のインフラ」であること。TSMCが最先端チップを作るにもAGCが必要、トヨタが新車を出すにもAGCが必要、超高層ビルを建てるにもAGCが必要。
しかもAGCは「ガラスだけ」の会社じゃない。フッ素化学品もバイオ医薬品CDMOも手がけてる。素材の技術を横展開して全く違う産業に入っていけるのが、部品メーカーや完成品メーカーとの大きな違い。「地味だけど代替不可能」——これが素材メーカーの強さだよ。