💼 仕事内容を知る——イオン

「イオンに入社」とは、300社超のグループからどの会社を選ぶかの決断だ。スーパー、モール、金融、ドラッグストア——同じグループでも仕事の性質は全く異なる。

プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」

GMS 年商50〜100億円の大型店

鮮魚売場の改革——「切り身」から「地魚」へ、来店動機を創出

イオンリテールの大型店で鮮魚売場のリニューアルを担当。画一的な切り身の品揃えから、地元漁港から直接仕入れる「地魚コーナー」を新設。POSデータと廃棄率を分析しながら、「何をどれだけ仕入れるか」を毎日判断する。地元漁協との関係構築も含めた「売場=仕入れ+陳列+販促」の一気通貫プロジェクト。

👤 若手の関わり方 入社2年目で鮮魚部門のチーフを任されるケースも。仕入れ交渉、売価設定、ロス管理まで自分の裁量で動く。「商品を売る」だけでなく「売場を経営する」感覚を早期に体験。
モール 年間来館者数1,000万人超のモール

イオンモール増床リニューアル——テナントMIXで地域一番店に

築15年のイオンモールの増床リニューアルプロジェクト。新たに30テナントを誘致し、フードコートの全面刷新、体験型テナント(VR・eスポーツ)の導入で若年層の集客を強化。テナント候補企業への営業、賃料交渉、施設設計チームとの調整を担当。不動産デベロッパーとマーケターの両方の視点が求められる。

👤 若手の関わり方 入社3〜5年目でテナントリーシング(誘致)担当。全国のテナント企業を回って「この場所に出店しませんか」と提案する。モール全体の「コンセプト」を考える仕事で、小売というより不動産業に近い。
金融 カード会員約5,000万人

イオンカード×ポイント施策——顧客の購買行動をデータで分析

イオンカード5,000万会員の購買データを分析し、ターゲティングクーポンを設計。「月2回以上イオンで食品を買う40代女性」に「日用品のまとめ買いクーポン」を配信するなど、データドリブンなマーケティングで客単価と来店頻度を向上させる。

👤 若手の関わり方 若手はデータ分析・レポーティング・施策企画を担当。「小売の売場」と「金融のデータ」の両方を理解している人材が重宝される。フィンテック企業に近い仕事を小売グループの中で体験できる。
ドラッグストア 全国約3,000店舗

ウエルシア×ツルハ統合——業界再編のPMIプロジェクト

ウエルシアHDとツルハHDの経営統合に伴うPMI(統合後の融合)プロジェクト。店舗ブランドの整理、仕入れ一元化、調剤薬局の相互連携、システム統合を推進。売上2兆円超のドラッグストア最大手を作り上げるダイナミックな仕事。

👤 若手の関わり方 統合は経営レベルのプロジェクトだが、店舗レベルでは品揃えの統一やオペレーション変更に現場社員が直接関わる。「変革期に入社する」メリットを最も実感できるポジション。

4つの事業領域

🛒

GMS事業(イオンリテール)

一般消費者・地域住民

イオンリテールは総合スーパー「イオン」「イオンスタイル」を全国展開する中核事業会社。食品・衣料・住居用品をワンストップで提供。新卒は売場配属からスタートし、部門チーフ→副店長→店長→エリアマネージャーとキャリアを積む。年商50〜100億円の大型店を経営する「店長」ポジションは中小企業の社長級の裁量がある。近年はPB「トップバリュ」の拡大やネットスーパー「Green Beans」の立ち上げなどDX推進も加速

売上構成比
約35% グループの顔
🏬

モール事業(イオンモール)

テナント企業・地方自治体

国内約170モール・海外約30モールを展開するショッピングモール開発・運営会社。仕事はテナント誘致(リーシング)、施設設計、イベント企画、地域連携と多岐にわたる。小売というより不動産ディベロッパーに近い仕事。「この街に何が必要か」を考え、モールのコンセプトを設計する。平均年収683万円と、イオングループの中では高水準。

営業利益貢献
約25% 安定高収益
💳

金融事業(イオンフィナンシャルサービス)

イオンカード会員・イオン銀行利用者

イオンカード約5,000万会員を基盤に、クレジットカード・イオン銀行・保険を展開する総合金融事業。「小売の場で金融サービスを提供する」というユニークな立ち位置。イオンモール内にイオン銀行の窓口があり、買い物のついでに住宅ローンの相談ができる。グループの営業利益に最も貢献するセグメントの1つ。ただし2025年2月期はカード不正利用被害で一過性の損失を計上。

営業利益貢献
約30% 利益の柱
💊

ヘルス&ウエルネス事業(ウエルシアHD)

一般消費者・調剤患者

ドラッグストア「ウエルシア」を全国約3,000店舗展開。調剤併設型の店舗で、医薬品+日用品+食品+調剤をワンストップ提供。2025年にツルハHDとの経営統合を発表し、統合後の売上は2兆円超でドラッグストア業界最大に。「地域の健康インフラ」として、高齢化社会で需要が増え続ける成長領域。

売上構成比
約12% ツルハ統合で倍増

ひよぺん対話

ひよこ

イオンリテールとイオンモールって何が違うの?

ペンギン

簡単に言うと、イオンリテールは「モールの中でスーパーを運営する会社」で、イオンモールは「モールそのものを企画・運営する会社」。イオンモールはテナントを誘致し、施設を管理し、イベントを企画する——不動産デベロッパーの仕事。イオンリテールはそのモールの中の「イオン」の売場で商品を売る——小売業の仕事。同じ建物の中にいるけど、仕事の性質は全然違う。「何を作りたいか」で選ぶ会社が変わるよ。

ひよこ

イオンの金融ってメガバンクとどう違うの?

ペンギン

「お客様が買い物に来るついでに金融サービスを使う」のがイオン金融の最大の特徴。メガバンクは「銀行に来てもらう」必要があるけど、イオンフィナンシャルはイオンモールの中に窓口があるから、買い物のついでに住宅ローンの相談ができる。さらにイオンカードの5,000万会員の購買データを持っているのが圧倒的な武器。「この人は毎週食品を買っている→家計管理アプリを提案」みたいな小売×金融のクロスセルができるのはイオンだけ。

ひよこ

グループ間の異動ってできるの?イオンリテールに入ったらずっとスーパー?

ペンギン

イオングループには「グループ公募制度」があって、グループ内の他社への転籍にチャレンジできる。イオンリテール→イオンモール、イオンモール→イオンフィナンシャルみたいな異動が制度として存在する。ただし「簡単に移れる」わけではない。受け入れ側の選考があるし、「なぜ移りたいか」の説得力が必要。とはいえ300社超のグループだから、転職せずにキャリアチェンジできる可能性は他社にない強みだよ。

ひよこ

正直、イオンリテールの仕事って地味じゃない?

ペンギン

確かに「スーパーの売場」って華やかなイメージはないよね。でも年商50〜100億円の店を経営するのは地味どころかダイナミックな仕事。仕入れ先との交渉、地域の食文化に合わせた品揃え、スタッフ30〜50人のマネジメント——中小企業の社長と同じレベルの経営経験を30代で積める。それに最近はネットスーパー「Green Beans」やDX推進で、テクノロジーを使った売場改革も進んでいる。「地味」は10年前のイメージだよ。

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