📊 数字で見るYKK
非上場なのに財務情報が公開されている理由から、年収・採用データまで。ESや面接で使える数字を整理する。
知っておきたい数字
事業セグメント別売上構成(FY2025)
窓・サッシ・玄関ドア・外装材。国内住宅・建築市場向け。売上5,616億円
衣料用・工業用ファスナー。世界45カ国以上に展開。売上4,331億円
給与・採用データ
| 平均年収(YKK単体) | 約655万円(2024年時点) |
| 初任給(大卒、東京) | 267,120円 |
| 初任給(大卒、富山等) | 252,000円 |
| 昇給 | 年1回(4月) |
| 賞与 | 年2回(6月・12月) |
| 残業 | 部署による。平均20〜30時間/月程度 |
| 社宅・寮 | 完備(富山・各地方拠点は月2〜3万円程度) |
| 年間休日 | 約120日(土日・祝日・夏季・年末年始) |
メーカー各社との年収比較
| 企業 | 平均年収(目安) | 業態 |
|---|---|---|
| キーエンス | 約2,182万円 | FA機器・センサー(上場) |
| トヨタ自動車 | 約857万円 | 自動車(上場) |
| 花王 | 約880万円 | 日用品・化粧品(上場) |
| YKK(ファスニング) | 約655万円 | ファスナー(非上場) |
| サントリーHD | 約730万円 | 飲料・酒類(非上場) |
| 製造業全体平均 | 約527万円 | 参考値 |
※各社公開データ・有報・各種調査をもとにした参考値。年度・集計方法によって異なる場合あり。
非上場企業の財務情報——どこで調べる?
YKKの財務情報の入手先
非上場企業は通常、財務情報を公開する義務がない。YKKが例外的に情報を公開している理由は「株主コミュニティ制度」(証券会社が運営する非上場株式の流通市場)を利用しているため。
- EDINET(金融庁)— YKKの有価証券報告書を無料で閲覧可能。売上・利益・平均年収・従業員数がすべて掲載
- 就職四季報— 採用人数・文理比・初任給・有給取得率などの採用データ
- OpenWork / Glassdoor— 社員口コミ(残業・職場環境・ワークライフバランス)
- YKK公式IR情報— 企業サイトにて中期経営計画・業績ハイライトを公開
有価証券報告書はPDFで無料ダウンロード可能。面接前に一度目を通しておくと、財務理解をアピールできる(非上場企業の有報を読んでいる就活生は珍しい)。
ひよぺん対話
非上場なのに年収とか業績ってどうやって調べるの?
YKKは非上場だけど例外的に財務情報を公開している。理由は「株主コミュニティ制度」を利用して株式を流通させているから。
この制度を使う企業は有価証券報告書の提出義務が生じる。つまり:
・EDINET(金融庁の開示サイト)でYKKの有価証券報告書を無料閲覧できる
・売上・利益・平均年収・従業員数が公式数字として確認できる
・ただし四半期報告は不要なので、最新情報は年1回の更新
非上場なのに「OpenWork(口コミサイト)」「就職四季報」にもデータが豊富なのは、就活生への認知度が高いため。情報が少ない会社ではないので、調べれば調べるほど材料が揃う。
年収655万円って高いの低いの?メーカーで比べると?
国内メーカーと比べると:
| 企業 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 約857万円 |
| キーエンス | 約2,182万円 |
| 花王 | 約880万円 |
| YKK | 約655万円 |
| 日本の製造業平均 | 約527万円 |
位置づけとしては「製造業平均よりかなり高い。トヨタ・花王と比べると低め」という感じ。
ただし注意点:
・年収655万円はYKK本体(ファスニング事業)の単体平均
・YKK APの平均年収は別データ(一般的にYKK本体より若干低い傾向)
・富山勤務では物価・家賃が低いため「生活の豊かさ」はもう少し上に感じる
新卒採用って毎年何人くらいとるの?倍率は?
YKKの新卒採用規模は、YKK本体(ファスニング)とYKK APは別採用。
・YKK:年間100〜150名程度(技術系・営業系・事務系)
・YKK AP:年間200〜250名程度(YKK APは規模が大きい)
倍率は非公開だが、就活人気(非上場ながらメーカー就活人気企業上位に入る)を考えると競争率は相応に高い。ESでは「善の循環の哲学への共感」「ものづくりへの熱意」「グローバル志向」が問われる傾向がある。
文理比は非公開だが、技術系(工学・材料・化学)の採用が多いため理系比率が高め。文系は営業・企画系での採用が中心。
売上1兆円目前なのに利益率ってどうなの?非上場で稼いでるの?
YKKの利益率は有価証券報告書から確認できるが、大手上場メーカーと比べると「高くはない」水準。
理由:
・製造設備を内製化するため固定コストが高い(設備投資を惜しまない方針)
・45カ国以上の海外拠点維持コスト(人件費・拠点費)
・「長期投資優先」の非上場経営なので短期利益最大化をしない
非上場経営の財務哲学:
・「利益を内部留保して長期投資に使う」ことを優先
・配当を株主に積極的に払う必要がない(株主数が少なく、内部保有が多い)
・結果として「手元資金が厚い」財務体質になりやすい
「短期の利益率」より「長期の競争力への再投資」を重視するスタンスがYKKの財務特徴。