数字で見る東洋製罐グループ

ESや面接で「企業研究をしてきた」と示すために。売上規模・利益構造・給与・採用の4つの数字を押さえる。

知っておきたい数字

9,506億円
売上高(FY2024・3月期)
日本最大の包装容器メーカー。コンビニ・スーパーの棚に並ぶ缶・PETボトルの多くに関わる
338億円
営業利益(FY2024)
営業利益率3.6%。素材・容器製造業としては標準的な水準。安定的に毎期黒字を維持
約755万円
平均年収(グループHD)
製造業全体平均(約530万円)を大きく上回る。部長クラスで900〜1,000万円台も狙える
約19,600人
連結従業員数
東洋製缶・東洋鋼鈑・東洋インキグループを含む。国内外に生産拠点を展開

セグメント別売上構成

包装容器事業 約65%

スチール缶・アルミ缶・PETボトル・紙容器の製造。飲料・食品メーカーへの供給が主軸

機能材料・表面処理 約20%

東洋鋼鈑による表面処理鋼板・磁気ディスク基板。HDD向けから自動車・半導体向けへ転換中

印刷・インキ 約10%

東洋インキグループによる印刷インキ・コーティング材・機能性材料

その他 約5%

不動産・物流・サービス事業

給与・待遇

項目データ補足
平均年収(グループHD)約755万円有価証券報告書ベース
初任給(学部卒)約22〜23万円技術職・事務職で若干差あり
初任給(院卒)約24〜25万円理系大学院卒が多い技術職
残業時間月20〜35時間程度生産管理・研究開発は繁忙期に増加
有給取得率約65〜70%製造業標準的な水準
育児休業取得率(男性)開示なし(取得推進中)

採用データ

項目データ補足
新卒採用数(年間)約60〜80名グループHD・主要子会社合計
文理比率理系約70% / 文系約30%技術職(生産技術・研究開発)が多い
主な採用職種技術職・生産管理・営業・研究開発理系は技術職・研究職、文系は営業・管理職が中心
採用のポイントコツコツ型・ものづくりへの熱意派手さよりも継続力・専門性を評価する傾向

業績推移(直近3期)

年度売上高営業利益営業利益率
FY2022(2022年3月期)約8,700億円約210億円約2.4%
FY2023(2023年3月期)約9,300億円約280億円約3.0%
FY2024(2024年3月期)9,506億円338億円3.6%

※FY2022・2023は概算。原材料高騰の価格転嫁が進んだFY2024に利益率が改善。

業界内比較

企業売上規模主要品目特徴
東洋製罐グループ約9,500億円缶・PET・紙容器国内No.1・垂直統合
大和製罐約2,500億円スチール缶・アルミ缶食品缶に強み
北海製罐約1,200億円アルミ缶飲料缶専業に近い
武内プレス工業約400億円化粧品・食品容器プレス成型の専業

ひよぺん対話

ひよこ

平均年収755万円ってメーカーとして高い?低い?正直なところ教えて。

ペンギン

メーカー全体の平均と比べて正直に評価すると:

📊 大手メーカーの平均年収との比較
・トヨタ自動車:約865万円
・東レ:約796万円
・AGC:約785万円
・東洋製罐グループ:約755万円
・王子HD(製紙):約706万円

「素材・容器系メーカーの中では標準〜やや上」という位置づけ。トヨタ・総合化学と比べると低いが、製造業全体の平均(約530万円)よりは大幅に高い。

💡 「年収を上げたい」目線での評価
大手商社・外資系金融・コンサルと比べれば低いが、「安定×1000万円に届く可能性」で考えると悪くない。部長クラスでは900〜1000万円台に到達する。

⚠️ 注意点
グループ会社(東洋鋼鈑・東洋インキ等)で採用された場合、年収は東洋製罐グループHD全体の平均より低い場合がある。どの法人で採用されるかを面接で確認しておくことが重要。

ひよこ

営業利益率3.6%って低くない?これで大丈夫なの?

ペンギン

「利益率3.6%は低いのでは?」という疑問は鋭い。ただ業界特性を考えると違う見方ができる:

🏭 素材・容器製造業の利益率は構造的に低い
包装容器は「コモディティに近い製品」で、顧客(飲料メーカー等)との価格交渉力が大きい。原材料(アルミ・鋼板・石油)の価格変動を全部価格転嫁できないため、利益率は薄くなりやすい。
・東洋製罐グループ:3.6%
・TOYO GLASS(競合):2〜4%
・大手食品メーカー(顧客側):5〜8%
容器メーカーの「川下」に近いほど利益率は高くなる構造。

重要なのは絶対利益額と安定性
売上9,500億円×3.6%≒338億円の営業利益。金額で見ると十分な水準。しかも飲料・食品需要は景気に左右されにくく、「薄いが安定した利益」が毎年続く。インフラ型ビジネスの特徴だよ。

📈 利益率改善への取り組み
素材高騰の価格転嫁交渉・生産効率向上・高付加価値容器(環境対応容器)の拡大で、2025〜2026年は利益率改善を目指している。

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