数字で見る東洋製罐グループ
ESや面接で「企業研究をしてきた」と示すために。売上規模・利益構造・給与・採用の4つの数字を押さえる。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成
スチール缶・アルミ缶・PETボトル・紙容器の製造。飲料・食品メーカーへの供給が主軸
東洋鋼鈑による表面処理鋼板・磁気ディスク基板。HDD向けから自動車・半導体向けへ転換中
東洋インキグループによる印刷インキ・コーティング材・機能性材料
不動産・物流・サービス事業
給与・待遇
| 項目 | データ | 補足 |
|---|---|---|
| 平均年収(グループHD) | 約755万円 | 有価証券報告書ベース |
| 初任給(学部卒) | 約22〜23万円 | 技術職・事務職で若干差あり |
| 初任給(院卒) | 約24〜25万円 | 理系大学院卒が多い技術職 |
| 残業時間 | 月20〜35時間程度 | 生産管理・研究開発は繁忙期に増加 |
| 有給取得率 | 約65〜70% | 製造業標準的な水準 |
| 育児休業取得率(男性) | 開示なし(取得推進中) | — |
採用データ
| 項目 | データ | 補足 |
|---|---|---|
| 新卒採用数(年間) | 約60〜80名 | グループHD・主要子会社合計 |
| 文理比率 | 理系約70% / 文系約30% | 技術職(生産技術・研究開発)が多い |
| 主な採用職種 | 技術職・生産管理・営業・研究開発 | 理系は技術職・研究職、文系は営業・管理職が中心 |
| 採用のポイント | コツコツ型・ものづくりへの熱意 | 派手さよりも継続力・専門性を評価する傾向 |
業績推移(直近3期)
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022(2022年3月期) | 約8,700億円 | 約210億円 | 約2.4% |
| FY2023(2023年3月期) | 約9,300億円 | 約280億円 | 約3.0% |
| FY2024(2024年3月期) | 9,506億円 | 338億円 | 3.6% |
※FY2022・2023は概算。原材料高騰の価格転嫁が進んだFY2024に利益率が改善。
業界内比較
| 企業 | 売上規模 | 主要品目 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 東洋製罐グループ | 約9,500億円 | 缶・PET・紙容器 | 国内No.1・垂直統合 |
| 大和製罐 | 約2,500億円 | スチール缶・アルミ缶 | 食品缶に強み |
| 北海製罐 | 約1,200億円 | アルミ缶 | 飲料缶専業に近い |
| 武内プレス工業 | 約400億円 | 化粧品・食品容器 | プレス成型の専業 |
ひよぺん対話
平均年収755万円ってメーカーとして高い?低い?正直なところ教えて。
メーカー全体の平均と比べて正直に評価すると:
📊 大手メーカーの平均年収との比較:
・トヨタ自動車:約865万円
・東レ:約796万円
・AGC:約785万円
・東洋製罐グループ:約755万円
・王子HD(製紙):約706万円
「素材・容器系メーカーの中では標準〜やや上」という位置づけ。トヨタ・総合化学と比べると低いが、製造業全体の平均(約530万円)よりは大幅に高い。
💡 「年収を上げたい」目線での評価:
大手商社・外資系金融・コンサルと比べれば低いが、「安定×1000万円に届く可能性」で考えると悪くない。部長クラスでは900〜1000万円台に到達する。
⚠️ 注意点:
グループ会社(東洋鋼鈑・東洋インキ等)で採用された場合、年収は東洋製罐グループHD全体の平均より低い場合がある。どの法人で採用されるかを面接で確認しておくことが重要。
営業利益率3.6%って低くない?これで大丈夫なの?
「利益率3.6%は低いのでは?」という疑問は鋭い。ただ業界特性を考えると違う見方ができる:
🏭 素材・容器製造業の利益率は構造的に低い:
包装容器は「コモディティに近い製品」で、顧客(飲料メーカー等)との価格交渉力が大きい。原材料(アルミ・鋼板・石油)の価格変動を全部価格転嫁できないため、利益率は薄くなりやすい。
・東洋製罐グループ:3.6%
・TOYO GLASS(競合):2〜4%
・大手食品メーカー(顧客側):5〜8%
容器メーカーの「川下」に近いほど利益率は高くなる構造。
✅ 重要なのは絶対利益額と安定性:
売上9,500億円×3.6%≒338億円の営業利益。金額で見ると十分な水準。しかも飲料・食品需要は景気に左右されにくく、「薄いが安定した利益」が毎年続く。インフラ型ビジネスの特徴だよ。
📈 利益率改善への取り組み:
素材高騰の価格転嫁交渉・生産効率向上・高付加価値容器(環境対応容器)の拡大で、2025〜2026年は利益率改善を目指している。