数字で見る東映アニメーション
582人で1,008億円——日本最大のアニメスタジオが営業利益率32%を出す「版権ビジネス」の数字を完全整理。
知っておきたい数字
事業セグメント別売上
約505億円——TVアニメ・劇場アニメ制作、国内外配信権販売(利益率が高水準)
約373億円——ゲーム化権・商品化権・海外版権ライセンス(利益率が最高水準)
約130億円——プリキュアショップ・イベント等
業績推移(直近3期)
| 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 約743億円 | 約887億円 | 1,008億円 |
| 営業利益 | 約243億円 | 約265億円 | 約325億円 |
| 営業利益率 | 約32% | 約30% | 32.2% |
給与・待遇
| 平均年収 | 約778万円 |
| 初任給 | 月額230,000〜250,000円程度(推定) |
| 賞与 | 年2回 |
| 本社 | 東京・中野区 |
| 株主 | 東映が筆頭株主(約59%)。東証スタンダード上場 |
アニメ・エンタメ企業比較
| 東映アニメーション | 東宝 | 東映(親会社) | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,008億円 | 3,132億円 | 約1,600億円 |
| 営業利益率 | 32.2%(最高) | 20.6% | 約10% |
| 平均年収 | 約778万円 | 約1,031万円 | 約770万円 |
| 従業員数 | 約582人 | 357人 | 約530人 |
| 強みIP | ドラゴンボール・ワンピース・プリキュア | ゴジラ・コナン・鬼滅 | 仮面ライダー・スーパー戦隊 |
ひよぺん対話
営業利益率32.2%って本当にすごいの?
めちゃくちゃすごい。エンタメ・メディア業界の中でも飛び抜けている。比較すると——
・東映アニメーション: 32.2%
・東宝: 20.6%(映画業界では驚異的)
・ソニーグループ(映画事業): 約12%
・NetflixがIPを保有する場合でも15〜20%程度
なぜ32%を出せるか——版権ビジネスの限界費用がほぼゼロだから。「ドラゴンボールのゲームを作っていい」という許諾を出すのに、追加コストはほとんど発生しない。1億円のロイヤリティ収入があっても、原価は数百万円程度。これが版権ビジネスの圧倒的な利益率の源泉。
売上1,008億円って大企業なの?小さくない?
コンテンツ・エンタメ業界の中では「中規模〜大規模」の位置づけ。
比較すると——
・東映アニメーション: 1,008億円(582人)
・東映(親会社): 約1,600億円
・東宝: 3,132億円
・バンダイナムコHD: 約1兆円
バンナムと比べると小さく見えるけど、「アニメ専業スタジオ」としては日本最大級。しかも582人で1,008億円なので一人当たり売上約1.7億円——これは非常に高い生産性。版権ビジネスの効率の高さがここに出ている。
年収778万円はアニメ業界では高いの?低いの?
アニメ業界では高い方。アニメーター(制作現場の絵師)の平均年収が300〜500万円台と言われる中、東映アニメーション総合職の778万円は業界で相当高い水準。
ただし東宝(1,031万円)やフジテレビ(約1,300万円)と比べると低い。利益率32%の企業にしては社員への還元がまだ低い面がある。
ポジティブに見ると——業績が急拡大している今、今後の年収上昇に期待できる。海外版権が急成長している2025〜2026年の業績次第で、処遇改善の余地は十分ある。