数字で見る東映アニメーション

582人で1,008億円——日本最大のアニメスタジオが営業利益率32%を出す「版権ビジネス」の数字を完全整理。

知っておきたい数字

1,008億円
売上高(2025年3月期・過去最高)
前年比13.7%増・初の1,000億円超え
32.2%
営業利益率(2025年3月期)
アニメ・エンタメ業界で最高水準
約582人
単体従業員数
一人当たり売上約1.7億円
約778万円
平均年収
アニメ業界では高水準
+29%
海外版権売上の伸び(前年比)
ドラゴンボール・ワンピースの海外展開が加速
80カ国超
ドラゴンボールの海外放映実績
ワンピース・プリキュアも世界展開中

事業セグメント別売上

映像制作・販売 50%

約505億円——TVアニメ・劇場アニメ制作、国内外配信権販売(利益率が高水準)

版権事業 37%

約373億円——ゲーム化権・商品化権・海外版権ライセンス(利益率が最高水準)

その他 13%

約130億円——プリキュアショップ・イベント等

業績推移(直近3期)

2023年3月期2024年3月期2025年3月期
売上高約743億円約887億円1,008億円
営業利益約243億円約265億円約325億円
営業利益率約32%約30%32.2%

給与・待遇

平均年収約778万円
初任給月額230,000〜250,000円程度(推定)
賞与年2回
本社東京・中野区
株主東映が筆頭株主(約59%)。東証スタンダード上場

アニメ・エンタメ企業比較

東映アニメーション東宝東映(親会社)
売上高1,008億円3,132億円約1,600億円
営業利益率32.2%(最高)20.6%約10%
平均年収約778万円約1,031万円約770万円
従業員数約582人357人約530人
強みIPドラゴンボール・ワンピース・プリキュアゴジラ・コナン・鬼滅仮面ライダー・スーパー戦隊

ひよぺん対話

ひよこ

営業利益率32.2%って本当にすごいの?

ペンギン

めちゃくちゃすごい。エンタメ・メディア業界の中でも飛び抜けている。比較すると——

・東映アニメーション: 32.2%
・東宝: 20.6%(映画業界では驚異的)
・ソニーグループ(映画事業): 約12%
・NetflixがIPを保有する場合でも15〜20%程度

なぜ32%を出せるか——版権ビジネスの限界費用がほぼゼロだから。「ドラゴンボールのゲームを作っていい」という許諾を出すのに、追加コストはほとんど発生しない。1億円のロイヤリティ収入があっても、原価は数百万円程度。これが版権ビジネスの圧倒的な利益率の源泉。

ひよこ

売上1,008億円って大企業なの?小さくない?

ペンギン

コンテンツ・エンタメ業界の中では「中規模〜大規模」の位置づけ。

比較すると——
・東映アニメーション: 1,008億円(582人)
・東映(親会社): 約1,600億円
・東宝: 3,132億円
・バンダイナムコHD: 約1兆円

バンナムと比べると小さく見えるけど、「アニメ専業スタジオ」としては日本最大級。しかも582人で1,008億円なので一人当たり売上約1.7億円——これは非常に高い生産性。版権ビジネスの効率の高さがここに出ている。

ひよこ

年収778万円はアニメ業界では高いの?低いの?

ペンギン

アニメ業界では高い方。アニメーター(制作現場の絵師)の平均年収が300〜500万円台と言われる中、東映アニメーション総合職の778万円は業界で相当高い水準。

ただし東宝(1,031万円)やフジテレビ(約1,300万円)と比べると低い。利益率32%の企業にしては社員への還元がまだ低い面がある。

ポジティブに見ると——業績が急拡大している今、今後の年収上昇に期待できる。海外版権が急成長している2025〜2026年の業績次第で、処遇改善の余地は十分ある。

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