帝人の仕事内容
防弾ベストの素材から睡眠時無呼吸の治療まで——「素材×医療」の仕事のリアル。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
洋上風力発電向け海底送電ケーブル補強材の開発
欧州の洋上風力発電プロジェクト向けに、海底高圧送電ケーブルの補強材としてアラミド繊維(テワロン)を採用する開発プロジェクト。海中での腐食・引張強度・柔軟性を両立する新たな用途開拓。再生可能エネルギーのインフラを素材で支える、社会貢献度の高い案件。
CPAP遠隔モニタリングシステムの導入拡大
睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者に貸し出すCPAP機器にIoTセンサーを搭載し、患者の睡眠データをクラウドで自動収集。医師がリモートで治療効果を確認できる遠隔モニタリングシステムを全国の医療機関に展開。患者・医師・帝人の三者をデジタルでつなぐ医療DXプロジェクト。
EV車体向けCFRTP(熱可塑性炭素繊維複合材料)の量産開発
電気自動車の車体骨格をCFRTPで製造するプロセス開発。炭素繊維を熱可塑性樹脂と複合化し、プレス成形で大量生産可能にする技術。鉄と比べて40〜60%の軽量化でEVの航続距離を延伸。自動車メーカーの開発部門と協力して量産ラインの構築を目指す。
アラミド繊維の防衛・警察向け新規顧客開拓
自衛隊・警察・警備会社など防護服・防弾装備の調達部門に帝人のアラミド繊維製品を提案。素材の性能比較データ・認証情報の提供、試験採用のサポートまで一貫して担当。「命を守る素材」を売る責任感と誇りを持てる仕事。
事業領域マップ
アラミド繊維事業
防衛・自動車・インフラ・海洋テワロン(パラ系): 世界最高水準の強度。防弾ベスト・防護手袋・消防服・タイヤコード
テクノーラ(コパラ系): 耐熱性と強度のバランス。ホース・ロープ・光ファイバー補強材
新用途開拓: 洋上風力の海底ケーブル補強、ドローンフレーム、電気自動車の補強材
競合: デュポン(ケブラー)と2社で世界シェア約90%の寡占市場
炭素繊維複合材料事業
自動車・航空機・産業機器TENAX(東邦テナックス): 東邦テナックスブランドの炭素繊維。世界シェア3位
CFRTP(熱可塑性CFRP): プレス成形で量産可能。EV車体の軽量化に最適
航空機向け: ボーイング・エアバス向け炭素繊維プリプレグ
北米自動車事業の再建: TAT(Teijin Automotive Technologies)を売却・縮小し、素材供給に集中する方向へ転換
ヘルスケア事業(在宅医療)
病院・クリニック・患者在宅酸素療法(HOT): 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・肺疾患患者向け在宅用酸素濃縮器のレンタル
CPAP: 睡眠時無呼吸症候群の治療機器レンタル。IoT遠隔モニタリングで患者データを管理
訪問看護・居宅介護: 在宅療養患者へのケアサービス
医療DX: AI解析×遠隔診療で医師の診断を支援するプラットフォーム構築中
製薬・ITソリューション事業
病院・医師・介護施設帝人ファーマ: 骨粗鬆症治療薬(テリボン)・呼吸器疾患薬・希少疾患領域に注力
帝人ソリューションズ: ヘルスケア・物流・製造向けのITシステム。医療データ連携基盤の構築
薬の位置づけ: 大型品の特許切れを乗り越え、希少疾患領域の高付加価値品に集中する戦略
ひよぺん対話
帝人の営業って何を売るの?素材の知識ないと無理?
帝人の営業は大きく2種類。
①素材営業(マテリアル系): 自動車メーカー・防衛省・インフラ企業にアラミド繊維・炭素繊維を提案。「この素材を使うと車体が30%軽くなります」「防護服の耐弾性が向上します」という技術提案型
②医療営業(ヘルスケア系): 病院・クリニックに在宅医療サービス(HOT・CPAP)を提案。「患者さんの在宅療養を支えるシステムを導入しませんか」という医療コンサル型
どちらも入社時に素材・医療の知識はゼロでOK。1年間の研修で基礎を叩き込まれる。文系でも理系並みの専門知識が身につく環境だよ。
在宅医療の仕事って具体的にどんな感じ?
担当エリアのクリニック・病院を回るのが基本。
・CPAPの説明会: 医師に「睡眠時無呼吸症候群の患者に帝人のCPAPを処方してください」とプレゼン
・患者サポート: 機器の使い方説明、遠隔モニタリングデータを見ながら治療効果を医師と共有
・新システム提案: AIを使った睡眠データ解析ツールを導入してもらう提案
医薬品MRとの違いは「機器+データ+サービス」をセットで売ること。患者の顔が見える仕事で、在宅医療の使命感を持てる人に向いてる。高齢化社会が追い風なので、市場縮小リスクも低い。