💼 仕事内容を知る
世界初のアクティブトレッドを商品化するか、EV専用スタッドレスを開発するか、スリクソンの棚を広げるか——住友ゴムの4つの事業で働くイメージを掴もう。
プロジェクト事例 — 若手はこう関わる
アクティブトレッド技術の量産化研究
世界初の「温度・水・電気に反応して特性が変わるゴム」——アクティブトレッド技術の量産化に向けた研究プロジェクト。材料科学・高分子化学・タイヤ設計の知識を組み合わせ、コスト・耐久性・製造性のバランスを取りながら実用化を目指す。実現すれば夏冬兼用タイヤという業界構造を変える大発明。
EV専用スタッドレスタイヤの開発
EVはバッテリーが重く(通常の車より300〜500kg重い)、冬のスタッドレスタイヤには高い耐荷重性と低転がり抵抗が求められる。WINTERMAXX後継のEV専用スタッドレスを開発。シミュレーション→試作→雪上テストを繰り返し、走行性能・省電力・安全性を同時に満たすタイヤ設計を行う。
国内自動車メーカーへのEV向けタイヤ提案
トヨタ・ホンダ等の新型EVにダンロップのEV専用タイヤを標準装着させるための提案活動。開発段階から自動車メーカーの開発チームと共同作業し、車両特性に合わせたタイヤを設計。採用されれば1車種で年間数十万本の大量受注が見込める大型商談。
スリクソン Z-STARの小売展開強化
ゴルフ市場でスリクソン・ダンロップブランドのゴルフショップでの棚拡大とプロ活用PRの強化。ゴルフ業界はコロナ禍で競技人口が急増した後の定着期にあり、ブランドロイヤリティをどう維持するかがマーケの課題。量販店・専門店・オンラインの複合戦略を展開。
事業領域マップ
タイヤ事業
自動車メーカー(OEM)・カーディーラー・タイヤ販売店ダンロップ: WINTERMAXX(スタッドレス)、ENASAVE(低燃費)、VEURO(静粛性)、DIREZZA(スポーツ)。ファルケン: スポーツ・SUV向けに北米・欧州で展開。OEM(新車装着)と市販の両チャンネルで展開。アクティブトレッド技術を搭載した全天候タイヤの商品化が最大の注目点。
スポーツ事業
ゴルフ・テニスプレイヤー・スポーツ小売スリクソン(ゴルフボール・クラブ): 松山英樹選手も使用したZ-STARシリーズ。日本のゴルフ市場でダンロップ・スリクソンブランドは高シェア。ダンロップ(テニス): テニスラケット・シューズ・ボール。ゴムの弾性技術をスポーツ用品に応用した多角化事業。
産業品事業
自動車メーカー・建設会社・医療機器メーカー防振ゴム・免震装置: 高層建物の地震対策(免震積層ゴム)や自動車の振動吸収部品。精密ゴム部品: 医療機器・半導体製造装置向けの高精度ゴムシール。タイヤのゴム技術を産業用途に展開した高付加価値領域。
研究開発
内部(全事業への技術提供)神戸・名古屋の研究センターでタイヤ材料・構造・制御技術を研究。アクティブトレッド(変化するゴム)、EV対応技術(低転がり抵抗・高荷重対応)、スマートタイヤ(IoTセンサー内蔵)など次世代技術を開発。タイヤ会社を「技術会社」に変える最前線。
ひよぺん対話
「アクティブトレッド」って本当に実現できるの?夢物語じゃない?
「夢物語」ではなく、すでに技術実証済みの段階まで来ている。アクティブトレッドは——
・乾燥路面: 通常のサマータイヤと同等のグリップ
・濡れた路面: 水と反応してゴムが柔らかくなり、ウェットグリップが向上
・冷温時: 温度低下に反応してゴムが柔軟性を保ち、スタッドレスに近い挙動
課題は「量産コスト」と「法規制への対応」。夏冬タイヤの区別が法律で義務付けられている地域(北欧等)での規制対応が必要。でも技術的には実現済みで、商品化は「いつか」ではなく「何年で」という段階。この技術開発に関わりたい学生は住友ゴムを目指すべきだよ。
ゴルフとタイヤって同じ会社でやる意味ある?切り離せばいいじゃない?
ブリヂストンは自転車・スポーツ事業を整理した。住友ゴムは今のところスポーツ事業を維持している。理由は——
①ゴム技術の共有: ゴルフボールのアウラー(外皮)設計とタイヤのコンパウンド設計は本質的に同じゴム配合技術。開発の知見が共有される
②ブランド価値: 「ダンロップ」「スリクソン」はスポーツ用品でも認知度が高く、タイヤブランドとの相乗効果がある
③収益の安定性: タイヤは景気に敏感だが、スポーツはシーズン需要が強く、ポートフォリオ分散になる
ただし「スポーツ事業の独立・分離」は経営議論として常にある。面接で「なぜスポーツ事業を続けるか」を語れると知識の深さが伝わるよ。