警察庁の所管分野を知る

サイバー犯罪から国際テロまで。日本の治安政策を設計する仕事の全体像。

プロジェクト事例で見る仕事

サイバー 国際連携

ランサムウェア犯罪グループへの対処

FBI・ユーロポールと連携し、国際的なランサムウェアグループの摘発・無力化を支援。国内企業への被害防止のため、攻撃手法の共有・警告発信も担う。2025年上半期の国内被害報告は116件(過去最多タイ)。

👤 若手の関わり方 3〜6年目:サイバー警察局で国際連携・法制度の調整を担当
特殊詐欺対策 全国規模

特殊詐欺被害防止対策の制度設計

2024〜2025年に被害が過去最悪ペースで増加(被害額2,500億円超)した特殊詐欺への対策として、金融機関・通信事業者との官民連携の仕組みを構築。被害防止の法整備も担う。

👤 若手の関わり方 2〜4年目:刑事局で関係省庁・業界団体との調整
警察行政 全国47都道府県

警察行政のデジタル化推進

捜査書類の電子化、証拠管理システムの刷新、AI活用による犯罪分析の高度化。霞が関の「デジタル化の遅れ」を警察組織でも解消すべく、全国警察への展開を推進。

👤 若手の関わり方 4〜6年目:長官官房または情報通信局でシステム設計・展開に従事

所管分野の全体像

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サイバー犯罪対策(サイバー警察局)

企業・個人・国家インフラ

ランサムウェア(2025年上半期116件・過去最多タイ)、フィッシング(年170万件超)、不正アクセスへの対処。FBI・ユーロポールとの国際連携。技術・法律両面から対応。

増加傾向
年々増加・最重点分野
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組織犯罪・特殊詐欺・薬物対策

社会全体

特殊詐欺被害は2025年に過去最悪ペース。暴力団対策・マネーロンダリング対策・薬物密輸の取り締まり方針を策定。都道府県警察への指導・連携調整も担う。

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国際捜査・テロ対策

外国政府・国際機関

INTERPOL(国際刑事警察機構)との連携、G7各国警察との協力。テロリスト情報共有、国際逃亡犯の逮捕協力、越境犯罪の合同捜査支援。

国際連携
50カ国以上と連携
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警察行政・法令整備

都道府県警察・国民

警察法・犯罪捜査規範等の法令整備、都道府県警察への指導・監督。警察組織の人事・予算・教育制度の企画立案を担う中枢機能。

ひよぺん対話

ひよこ

警察庁キャリアの仕事って具体的に何するの?捜査はしないの?

ペンギン

捜査は原則しない。警察庁キャリアの仕事は「制度・法律・方針を作る」こと。例えばサイバー犯罪対策なら、捜査現場(都道府県警察)が使う証拠収集の手続きや、関係省庁との調整、国際捜査協力の枠組みを設計する。現場よりも「仕組みを作る側」だよ。

ひよこ

サイバー警察局って理系じゃないと無理?

ペンギン

IT知識があれば有利だけど、文系でも入れる。法律・制度の専門家として、サイバー犯罪に関する法整備・国際条約交渉を担う役割もある。「フォレンジック解析」等の技術的なことは専門部隊が担当し、キャリア職員はその成果を政策に活かす側。

ひよこ

都道府県警察との関係は?警視庁とも違う?

ペンギン

警視庁は東京都の警察(都道府県警察の一つ)。警察庁はその上位機関。ただし「上から命令する」より「方針・制度を通じて指導する」関係。キャリア警察官は警察庁と都道府県警察を行き来するから、警視庁で勤務する機会も多いよ。