数字で見る日本生命

ESや面接で使える定量的な事実を整理した。基礎利益1兆円超、総合職年収、採用データ——公開情報ベースで。

知っておきたい数字

1.01兆円
グループ基礎利益(FY2024)
業界初の1兆円超え。前年比32%増で過去最高
84兆円
総資産(単体・FY2024末)
日本最大の機関投資家。GDP比14%
7.9兆円
グループ保険料等収入(FY2024)
国内生保首位。単体5.3兆+大樹0.8兆+ウェルス1.9兆等
5,512億円
利差益(FY2024)
前年比94%増。金利上昇と株高が追い風

事業構成

個人保険(営業職員チャネル) 約50%

約5万人の営業職員による対面販売。職域営業(企業のオフィス訪問)が主力。死亡保険・医療保険・年金保険のフルラインナップ。

団体保険・企業年金 約20%

法人向けの団体生命保険、団体医療保険、確定給付企業年金(DB)、確定拠出年金(DC)。企業年金市場でトップシェア。

資産運用事業 利差益55%

80兆円の運用による利差益が基礎利益の過半。国内債券・株式・海外証券・不動産に分散。ニッセイアセットマネジメントも成長中。

グループ会社(大樹・はなさく・ウェルス等) 約15%

大樹生命(対面販売)、はなさく生命(ネット通販)、ニッセイ・ウェルス生命(銀行窓販、保有契約6.4兆円超)。マルチチャネル展開。

海外保険事業 成長中

米国リゾリューション・ライフ(6,000億円出資)、豪州MLC Life、インド リライアンス・ニッポンライフ。2035年に利益3倍目標。

給与・待遇

全社員平均年収約568万円(営業職員含む全平均)
総合基幹職(全国型)初任給月33.9万円(固定残業代含む・2027年卒)
総合基幹職(エリア転勤型)初任給月31.6万円(固定残業代含む・2027年卒)
営業総合基幹職 初任給月28.8万円(東京等)/ 月27.8万円(その他)
総合職 30歳800〜900万円(副主任〜課長補佐級)
総合職 課長代理1,000〜1,200万円(ほぼ全員到達)
総合職 課長1,200〜1,500万円(約3割)
総合職 部長1,500〜2,500万円(約1割)
営業職員 平均定例給与月29.9万円(賞与・インセンティブ別)
残業時間28.7時間(生保業界標準水準)
有給取得率80.0%(2024年度実績)
男性育休取得率100%(9年連続)
社宅・独身寮都心一等地に月数千円〜1万円で入居可能
退職金勤続30年で2,000万円超の水準

※総合職年収は口コミ・推定ベース。相互会社のため有価証券報告書による公式開示はなし。営業職員定例給与は日本生命人的資本開示データ(2025年3月時点)。

採用データ

総合職150名(2027年卒予定)
エリア総合職75名(2027年卒予定)
営業総合基幹職数百名規模
男女比(総合職)男性約6:女性約4(推定)
男女比(エリア総合職)男性約3:女性約7
文理比(総合職)文系約7割:理系約3割
従業員数68,060名(うち営業職員約47,842名・内勤約20,218名)

※採用人数は日本生命公式採用サイト・リクナビ2026の公開情報ベース。男女比・文理比は推定値を含む。

業績推移(直近3期)

FY2022 FY2023 FY2024
保険料等収入 約5.5兆円 約5.8兆円 約7.9兆円
基礎利益 約5,600億円 約7,700億円 1兆109億円
利差益 約1,500億円 約2,800億円 5,512億円
総資産 約82兆円 約83兆円 約84兆円

※FY2024の保険料等収入はグループ連結ベース約7.9兆円(単体5.3兆円+大樹0.8兆+ウェルス1.9兆+はなさく0.07兆+MLC0.2兆等)。総資産は単体ベース。

4大生保 業界内比較

日本生命 第一生命HD 明治安田 住友生命
会社形態 相互会社 株式会社 相互会社 相互会社
基礎利益 約1.01兆 純利益約0.43兆 約0.63兆 約0.38兆
総資産 約84兆 約72兆(HD連結) 約54兆 約49兆
全社員平均年収 約568万 約553万 約520万 約490万
総合職30歳年収 800〜900万 750〜850万 700〜850万 700〜800万
総合職採用数 約150名 約120名 約100名 約80名
本社所在地 大阪 東京 東京 大阪
海外展開 米国出資 海外子会社多数 米国子会社 限定的

※全社員平均年収は各社の開示データ・推定値を含む。相互会社3社は有価証券報告書がないため正確な比較が困難。総合職年収は口コミベースの推定。第一生命HDの平均年収949万円はHD(持株会社)の少数精鋭の数字であり、保険会社本体の全社員平均とは異なる。

ひよぺん対話

ひよこ

日本生命の年収ってぶっちゃけどのくらい? 568万円って低くない?

ペンギン

568万円は営業職員を含む全社員平均で、総合職の年収とはまったく違う。ここを混同している就活生がめちゃくちゃ多い。正確に分けると:

💰総合職の年収推移(目安)
・1年目:400〜500万円(月24.6万円+賞与+手当)
・3年目(副主任):550〜650万円
・5年目:650〜800万円
・8年目(課長補佐):800〜1,000万円
・12年目(課長代理):1,000〜1,200万円(ほぼ全員到達)
・15年目〜(課長):1,200〜1,500万円(約3割)
・20年目〜(部長級):1,500〜2,500万円

💰営業総合基幹職の年収推移(目安)
・1年目:450〜550万円(月28.8万円+賞与+成績手当)
・5年目:600〜800万円
・10年目(営業部長):800〜1,200万円(成績により幅大)

💰営業職員:平均定例給与月29.9万円(賞与・インセンティブ別)

つまり総合職なら30歳で800〜900万円、課長代理(40歳前後)で1,200万円前後が実態。「568万円」は営業職員が大多数を占める平均値で、総合職の年収水準とは全く異なる。相互会社なので有価証券報告書がなく、正確な「総合職平均年収」は公式開示されていない点にも注意。

ひよこ

4大生保で年収を比較するとどうなの?

ペンギン

4大生保の年収比較は「何を比較するか」で結果が変わるから注意:

📊全社員平均年収(営業職員含む)
・日本生命:約568万円
・第一生命:約553万円
・明治安田:約520万円(推定)
・住友生命:約490万円(推定)

→ 日本生命が最高だが、これは営業職員の待遇が相対的に良いため

📊HD平均年収(経営企画等の少数精鋭)
・第一生命HD:949万円(上場しているので有報で公開)
・日本生命:非公開(相互会社のためHDの有報がない)
・明治安田HD:非公開
・住友生命:非公開

→ 第一生命HDの949万円だけが「見える化」されている

📊総合職の実質年収(口コミ・推定ベース)
4大生保ともに30歳で750〜900万円、課長代理で1,100〜1,300万円と大差なし
・差がつくのは福利厚生:社宅(月数千円)、退職金(2,000万円超)、企業年金で年間100〜200万円の実質差

結論:生保4社の総合職年収は「ほぼ横並び」。差がつくのは福利厚生と株式報酬(第一生命のみ)。「年収で選ぶ」なら生保間の差は小さく、むしろ「生保 vs メガバンク vs 損保」の比較の方が意味がある。

ひよこ

基礎利益」って何? 普通の営業利益と違うの?

ペンギン

生命保険会社は株式会社のような「営業利益」「経常利益」とは違う利益指標を使う。これを知らないと面接で恥をかくので要注意:

📊基礎利益(生保の最重要指標)
= 保険料収入 + 運用益 - 保険金支払い - 事業費

要するに「本業のもうけ」。株式会社の営業利益に近い概念で、有価証券の売却損益や特別損益を除いた「実力値」。

基礎利益の中身を3つに分解すると:
利差益(運用の儲け):想定より運用がうまくいった分の利益。日本生命は5,512億円
費差益(コスト節約の儲け):想定より事業費が少なかった分の利益
危険差益(保険の儲け):想定より死亡・入院が少なかった分の利益

日本生命の2024年度基礎利益1兆109億円の内訳は、利差益5,512億円が過半を占める。つまり日本生命の利益の半分以上は「保険営業」ではなく「資産運用」から生まれている。

面接で「基礎利益」「利差益」「費差益」「危険差益」を説明できれば間違いなく他の就活生と差がつく

ひよこ

日本生命の採用難易度ってどのくらい?

ペンギン

職種によって全然違う。正直に言うと:

📊総合職(採用約150名)
・応募者数:推定10,000〜20,000名
・内定倍率:推定70〜130倍
・学歴:早慶・旧帝大・MARCH上位が中心
・選考:ES→筆記(SPI)→面接3〜4回→内定
メガバンク総合職と同程度の難易度

📊エリア総合職(採用約75名)
・倍率は総合職とほぼ同等(枠が少ない分、競争率は高い)
・女性比率が高い(約6〜7割)

📊営業総合基幹職(採用数百名)
・倍率:推定10〜30倍(総合職より大幅に低い)
・学歴:MARCH・日東駒専〜早慶まで幅広い
・体育会系の経験者が好まれる傾向あり
「マネジメント適性」を重視

ポイントは総合職と営業総合基幹職で難易度が全然違うこと。「日本生命に入りたい」だけでは不十分で、「どの職種で何をしたいか」を明確にしないとESの段階で落ちる。

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