3分でわかるJICA

途上国のインフラ整備、教育支援、医療改善——
日本のODAを現場で実行する世界最大級の二国間援助機関

約2.3兆円 年間事業規模(2025年度)
約2,011名 職員数
約150カ国 活動対象国

外務省所管・世界約90カ所の海外拠点。年間事業規模は約2.3兆円

3つのキーワードで理解する

1

世界最大級の二国間援助機関——「日本の顔」として途上国を支える

JICAは日本のODA(政府開発援助)を一元的に実施する独立行政法人。技術協力、円借款(有償資金協力)、無償資金協力の3つの手法で約150カ国の途上国を支援する。年間事業規模は約2.3兆円で、二国間援助機関としては世界最大級。途上国の人々にとって「日本」の印象は外交官ではなくJICA職員が作っている。

2

海外協力隊だけじゃない——インフラから教育、保健まで幅広い専門領域

「JICA=海外協力隊」のイメージが強いが、実際の事業の中心は大規模インフラ整備(鉄道・道路・発電所)、教育制度設計、保健医療システム構築、農業技術移転など。円借款だけで年間1兆円規模のプロジェクトを動かしている。アフリカの道路、東南アジアの高速鉄道、中東の浄水施設——日本の技術が世界で形になるのがJICAの仕事。

3

途上国の「現場」で働く——グローバルの最前線

JICAの職員は世界約90カ所の海外拠点に駐在し、途上国の現場で政府関係者と交渉し、プロジェクトを動かす。JETROや商社が先進国の都市で働くことが多いのに対し、JICAはアフリカの村落、太平洋の島国、紛争後の中東にも行く。「海外で働きたい」の中でも最も現場に近い組織。

身近な接点 — 実はここにもJICA

🚃 アジアの鉄道・道路

インドのデリーメトロ、バングラデシュの橋梁、ベトナムの高速道路——JICAの円借款で建設されたインフラ

💧 途上国の水道

カンボジアの浄水場、ケニアの給水施設。「安全な水」を届けるプロジェクトは数百件に及ぶ

🌍 海外協力隊

約70カ国に年間約1,000名のボランティアを派遣。教育・農業・保健分野で現地の人々と協働

🏥 保健医療

アフリカの母子保健改善、感染症対策、病院建設。コロナ禍ではワクチンの冷蔵設備を支援

ひよぺん対話

ひよこ

JICAって何する組織?ボランティアの団体?

ペンギン

海外協力隊のイメージが強いけど、JICAの本業はもっと大きい。日本のODA(政府開発援助)を実施する世界最大級の二国間援助機関で、年間事業規模は約2.3兆円。途上国のインフラ整備に円借款(低利の貸付)を出したり、専門家を派遣して制度を作ったり、学校や病院を建設したり。「国として途上国を助ける仕事」の実働部隊がJICA。外務省が政策を決め、JICAが現場で実行する——という関係だよ。

ひよこ

JETROとどう違うの?どっちも海外で働く組織でしょ?

ペンギン

全然違う。JETROは「日本のビジネスを世界に広める」、JICAは「途上国の発展を助ける」。JETROの相手は企業(中小企業の輸出支援、外資の日本誘致)、JICAの相手は途上国の政府や住民。JETROの活動地域は先進国も含むけど、JICAは途上国が中心。所管省庁もJETROは経産省、JICAは外務省。「海外で働きたい」が共通点だけど、「ビジネスの世界」か「国際協力の世界」かで選ぶべき組織が変わるよ。

ひよこ

外務省とはどう違うの?外務省で国際協力できないの?

ペンギン

外務省は「政策を決める側」、JICAは「現場で実行する側」。外務省の仕事は大使館での外交、条約交渉、在外邦人保護が中心で、途上国支援は政策立案が主。JICAは現場でプロジェクトを動かす——途上国政府との交渉、専門家の派遣、建設プロジェクトの監理など。「デスクより現場」が好きなら迷わずJICA。ただし外務省は国家公務員試験が必要で、JICAは独自採用だから入口のハードルも違うよ。

ひよこ

語学力はどのくらい必要?途上国の言葉も話せないとダメ?

ペンギン

英語は必須。TOEIC等のスコア提出は不要だけど、面接で英語力を見られるし、海外赴任先では英語が公用語のケースが多い。TOEIC800点以上あると安心。フランス語圏アフリカに行くならフランス語、中南米ならスペイン語も必要だけど、入職後の語学研修で現地語を学ぶ制度がある。語学力よりも大事なのは「途上国の現場で粘り強く交渉できる力」。言葉が通じなくても現地の人と信頼関係を築ける人が強いよ。

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