💼 仕事内容を知る——J.フロントリテイリング
大丸松坂屋のバイヤー・外商、パルコのテナントMD——百貨店とSCでは仕事の色が全く異なる。どちらに向いているかを理解した上で志望しよう。
プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」
心斎橋店ラグジュアリーリニューアル——インバウンド客を呼ぶ商品構成に変える
大阪心斎橋店のラグジュアリーゾーン刷新を担当。ブランド側との交渉でルイ・ヴィトン・エルメス等の売場面積拡大と在庫充実を実現。中国・東南アジアからのインバウンド客の購買データを分析し、嗜好に合う商品カテゴリを強化。結果、ラグジュアリー商品の売上が前年比約2倍に。店舗売上高1,000億円超えに貢献。
外商担当——富裕層顧客との長期パートナーシップ構築
担当顧客(外商顧客)の個別ニーズを把握し、商品・サービスを提案するパーソナルショッパー的役割。ラグジュアリーブランドの新作情報、百貨店催事への招待、贈答品のコーディネートなど幅広い対応。1人の外商担当が数十〜百人の顧客を担当し、年間数千万〜数億円の売上を管理するケースも。
渋谷パルコ——カルチャー×テナント誘致でSCの個性を作る
渋谷パルコのテナント更新にあたり、アート・アニメ・ゲーム・アパレルの新規テナント誘致を推進。施設コンセプト(「カルチャーの聖地」)に合致するブランドを選定し、テナント側との条件交渉→内装確認→オープン準備まで一貫して担当。特定のIPとのコラボポップアップが集客をけん引。
4つの領域
バイヤー・MD(マーチャンダイザー)
ブランド・メーカー・顧客百貨店の花形職種。担当カテゴリの商品を選定・仕入れ・売場展開するのが仕事。ラグジュアリーブランド担当になれば欧州のコレクションに参加したり、ブランド本社と交渉したりする機会もある。近年はインバウンド対応(中国語・英語)のスキルが重要で、中国人バイヤーとのコミュニケーション能力が差別化要素に。文系でも活躍できるが、センスとトレンド感度が必須。
外商(得意先営業)
富裕層・法人顧客外商顧客(VIP客・法人得意先)に担当バイヤーとして商品・サービスを提案するパーソナルショッパー的業務。百貨店売上の約30〜40%を外商が支えるともいわれる重要な収益源。長期的な信頼関係の構築がカギで、結婚式の引出物から企業の贈答品まで幅広い依頼に応える。数十〜百人の顧客を担当し、年間数千万単位の売上管理も。高い接客マナーと人間関係構築力が求められる。
SC・テナント運営(パルコ)
テナント企業・来館者パルコを中核とするSC事業のテナント誘致・売場コーディネート・イベント企画。カルチャー・アート・ポップカルチャー系テナントとの交渉が中心で、百貨店よりもクリエイティブな仕事内容。渋谷パルコのリノベーション(2019年)は業界内で高い評価を受け、若者向け施設のベンチマークとなっている。テナントとの共創でイベントや期間限定ポップアップを企画・実行する仕事は、アイデアと行動力が問われる。
デジタル・EC・オムニチャネル
全社・全顧客大丸松坂屋オンラインショッピング・アプリを通じたオムニチャネル戦略を推進。「オンラインで見て→店頭で体験する」「店頭のスタッフがオンラインで在庫確認→取り寄せ」など、デジタルとリアルを融合した購買体験の設計。会員データを活用したパーソナライズドマーケティングも強化中。デジタル部門への配属は少数だが、IT×小売の経験が積めるポジションとして注目。
ひよぺん対話
バイヤーって具体的に何する人?かっこいいイメージがあるけど...
バイヤーは「何を仕入れて、どう売るか」を決める仕事だよ。担当カテゴリ(例: 婦人服、バッグ、コスメ等)のブランドとの交渉、仕入れ数量と価格の決定、売場レイアウトの指示まで一貫して担う。ラグジュアリー担当になればパリやミラノのコレクションに参加して、来シーズンのトレンドを先取りすることも。ただし、かっこいい面ばかりではなく、在庫管理・値引き交渉・売れ残り対応という泥臭い部分もある。センスと数字力の両方が必要な職種だよ。
外商って何?就活で聞いたことなかった...
外商は「会員の富裕層顧客に専任担当がつくパーソナルショッピングサービス」のこと。お客さんの好みや予算を把握して、新作情報を届けたり、催事に招待したり、贈答品を手配したりする。百貨店売上の30〜40%を外商顧客が支えていると言われるほど重要なビジネス。外商担当は「お客様の人生に寄り添うアドバイザー」みたいな存在で、1人で年間数千万〜数億円の売上を管理することもある。マナーと高級感と人間力が問われる仕事だから、向き不向きがはっきりする職種でもあるよ。
大丸松坂屋とパルコ、どっちに配属されるかは選べるの?
志望先を大丸松坂屋かパルコかで選んで応募するのが基本だよ。持株会社のJ.フロントリテイリングに採用されるルートもあるけど、新卒の多くは大丸松坂屋かパルコのどちらかの会社に採用される形。雰囲気・求める人物像・仕事内容が全然違うから、どちらに合っているかを先に考えてから応募するのが大事。「百貨店の格式・外商・ラグジュアリー→大丸松坂屋、カルチャー・若者・クリエイティブ→パルコ」という整理で考えてみて。