日本政策投資銀行の仕事内容

1,280人で数兆円のインフラ投融資——「社会課題を金融で解決する」プロジェクトのリアル。

🏗️ インフラファイナンス 空港・鉄道・電力への
超長期融資
🌱 GX・環境投資 再エネ・水素
脱炭素プロジェクト
🏘️ 地方創生 PPP/PFI
地域開発
🚀 成長投資 スタートアップ
先端技術出資

プロジェクト事例で見る仕事のリアル

インフラ 融資額500〜3,000億円 / 期間20〜30年

洋上風力発電プロジェクトファイナンス

秋田県沖の大規模洋上風力発電所(出力数百MW)へのプロジェクトファイナンス。事業性評価・リスク分析・融資条件の設計から関与し、複数の金融機関をアレンジして協調融資を組成。30年にわたる超長期の返済スケジュールを設計。

👤 若手の関わり方 若手は財務モデルの作成・更新を担当。発電量予測、電力販売価格シナリオ、建設コスト分析をExcelで緻密にモデリングし、先輩と一緒に審査資料を作成
GX 出資額50〜200億円

水素サプライチェーン構築への出資

オーストラリアで製造したグリーン水素を日本に輸送するサプライチェーン構築プロジェクト。DBJが特定投資業務の枠でエクイティ出資し、民間投資を呼び込む「触媒」の役割を果たす。技術リスクが高く民間銀行だけでは融資が付かない案件。

👤 若手の関わり方 入社2〜3年目が海外パートナー企業のデューデリジェンス(財務分析・事業計画の精査)を担当。英語での資料読み込みと現地ヒアリングも
地方創生 融資額10〜100億円 / PPPアドバイザリー

地方都市のコンパクトシティ開発

人口減少が進む地方都市の駅前再開発プロジェクト。商業施設・公共施設・住居を一体化したコンパクトシティ構想に対し、PPP/PFI手法で官民連携のスキームを設計し、DBJが長期融資と投資の両方で参画。

👤 若手の関わり方 若手は自治体との折衝や事業採算性分析を担当。地方出張して首長や議会に説明する機会もあり、「金融で街を変える」実感が得られる
成長投資 出資額10〜100億円

半導体スタートアップへのエクイティ投資

日本の半導体製造装置スタートアップへの成長資金出資。政府の特定投資業務枠を活用し、VC(ベンチャーキャピタル)的な投資判断を行う。「政策金融×ベンチャー投資」のユニークなポジション。

👤 若手の関わり方 入社3年目頃から投資先候補の発掘・分析に携わる。技術の将来性、市場規模、経営チームの評価など、VCに近い仕事

事業領域マップ

🏗️

インフラファイナンス

電力・交通・通信・空港・港湾

プロジェクトファイナンス: 大規模インフラの事業キャッシュフローを担保にした融資。個別の企業信用ではなく「プロジェクト自体の収益性」で融資判断
協調融資アレンジメント: 複数の金融機関を取りまとめ、数千億円規模の融資団を組成
超長期融資: 民間銀行が対応しにくい20〜30年の融資。インフラの長い投資回収期間に対応
リスク分析: 事業リスク・市場リスク・政策リスクを多面的に分析し、融資条件を設計

融資残高構成
約35%(最大領域) 中核事業
🌱

GX・環境エネルギー投資

再エネ・水素・蓄電池・CCS事業者

再生可能エネルギー: 洋上風力・太陽光・地熱発電のプロジェクトファイナンス
水素・アンモニア: グリーン水素の製造・輸送サプライチェーンへの出資・融資
CCS/CCUS: CO2の回収・貯留技術プロジェクトへの投資
DBJ Green Building認証: 環境配慮不動産の評価・認証制度を自ら運営

融資残高構成
約20%(急成長中) 成長領域
🏘️

地方創生・まちづくり

地方自治体・地域企業

PPP/PFIアドバイザリー: 官民連携事業のスキーム設計、事業者選定支援
地域開発融資: 駅前再開発、観光インフラ整備、公共施設の統廃合への融資
地域企業支援: 地方の中核企業への事業承継支援、再生支援
地域ファンド: 地方銀行と共同でファンドを組成し、地域のスタートアップに投資

融資残高構成
約20%
🚀

成長投資(特定投資業務)

スタートアップ・先端技術企業

特定投資業務: 政府から付与された投資枠でハイリスク・ハイリターンの成長分野に出資。民間の呼び水
メザニンファイナンス: 劣後ローン・優先株で「融資と出資の中間」のリスクマネーを提供
ファンド出資: VC・PEファンドへのLP出資を通じたスタートアップ支援
対象分野: 半導体、宇宙、量子コンピュータ、バイオ、ディープテック等

融資残高構成
約15%(政策的に拡大中)

ひよぺん対話

ひよこ

メガバンクの融資と何が違うの?やってることは同じに見えるけど...

ペンギン

決定的な違いが3つある——

1. 融資期間
メガバンクの融資は通常3〜10年。DBJは20〜30年の超長期。空港や発電所は投資回収に20年以上かかるから、民間銀行では対応できない。

2. リスク許容度
メガバンクは株主(市場)の目があるからリスクを取りにくい。DBJは政府100%出資で「社会に必要なら赤字リスクも取る」判断ができる。

3. ノルマがない
メガバンクは「月間融資目標○億円」のノルマ文化。DBJは「この案件は社会に必要か?」が判断基準。数字のために不要な融資を売りつけることがない。

ひとことで言えば、「利益のための融資」ではなく「社会のための融資」。

ひよこ

入社1年目って何をするの?いきなり数百億円の案件に関われるの?

ペンギン

関われる。1,280人しかいないから、メガバンクのように支店でリテール営業からスタートということはない。

1年目の典型的な仕事は——
・先輩と一緒に財務モデル(Excelの収益シミュレーション)を作成
・融資審査に必要な業界調査レポートの作成
・取引先企業の決算書分析
・先輩に同行してクライアント(電力会社・自治体等)との面談に参加

もちろん最終判断は先輩や部長がするけど、「自分が作った財務モデルで融資が決まる」体験は1年目からできる。メガバンクなら5〜7年かかるレベルの仕事に、DBJなら初年度から触れられるよ。

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