アッヴィの仕事内容を知る
外資バイオ製薬でどんな仕事をするのか。MR・臨床開発・マーケ・メディカルの4職種を解説。
プロジェクト事例で理解する
リンヴォック新適応症の処方拡大プロジェクト
リンヴォック(JAK阻害薬)の新たに承認された適応症について、担当エリアの専門医に情報提供。競合薬との差別化データを用いた学術的なディスカッションが求められる。
新薬Phase III 日本国内治験の推進
グローバルで進行中のPhase III臨床試験の日本パートを推進。治験実施施設の選定、治験責任医師との折衝、データモニタリングを担当。
スキリージのブランド戦略立案
スキリージ(IL-23阻害薬)の日本市場におけるポジショニング戦略を立案。競合であるステラーラ等との差別化メッセージ、医師向け資材の開発、学会プロモーションを統括。
職種・部門の詳細
MR(医薬情報担当者)
大学病院・基幹病院の専門医アッヴィの最大の職種。免疫・腫瘍・神経科学の各領域で専門医に薬の有効性・安全性データを伝える。「売る」のではなく「エビデンスに基づく情報提供」がミッション。
- 担当施設:20〜30施設が目安
- 専門領域制:免疫・オンコロジー等に分かれる
- 外資ならではの本社(米国)トレーニング制度
臨床開発
治験実施医療機関日本での臨床試験(治験)の企画・実施・データ管理を担当。CRA(臨床開発モニター)、薬事、統計など専門職で構成。グローバル治験の日本パートを推進する重要な部門。
- PMDA(医薬品医療機器総合機構)との折衝
- グローバルチームとの英語コミュニケーション必須
- 理系バックグラウンド(薬学・生命科学)が多い
マーケティング
社内MR・医療関係者各製品の日本市場戦略を立案・実行。ブランドマネージャーが製品ごとに配置され、売上・シェア・処方医数などのKPIを管理。中途採用が主流で、MR経験者や他社マーケ経験者が多い。
- 製品ライフサイクル全体のP&L管理
- KOL(Key Opinion Leader)戦略の立案
- デジタルマーケティングの活用が拡大中
メディカルアフェアーズ
KOL・学会営業・マーケとは独立した医学・科学の専門部門。リアルワールドエビデンスの構築、医学論文のサポート、メディカルエデュケーションを担当。MSL(メディカルサイエンスリエゾン)が現場の最前線。
- MD(医師)やPhD出身者が多い
- 学会活動のサポート・シンポジウム企画
- 製品の「科学的な価値」を確立する役割
ひよぺん対話
MRって営業でしょ?「薬を売る人」ってイメージなんだけど…
半分合ってるけど半分違う。日本ではMRが医師に直接薬を販売することは法律で禁止されてるんだ。MRの仕事は「この薬はこういう臨床データがあります」とエビデンスに基づいて情報を伝えること。処方するかどうかは医師が判断する。だから「セールス」より「インフォメーション」に近い。ただ結局処方数=成果で評価されるから、営業的な側面はゼロではないよ。
外資MRって日系MRと何が違うの?
大きな違いは3つ。(1)専門領域制——日系は複数領域を担当するけど外資は免疫・オンコロジー等に特化する。(2)英語——グローバルの研修やレポートは英語。(3)給与と雇用の安定性のトレードオフ——年収は高いけど、製品の特許切れやリストラで部門ごとなくなることもある。アッヴィは日系より20〜30%年収が高いけど、転職前提のキャリア設計が必要だよ。
新卒で入れるの?中途じゃないとダメ?
アッヴィは新卒採用も行っている。MR職での新卒採用があり、入社後は充実した研修プログラムがある。ただし採用数は限られるから倍率は高い。臨床開発やマーケは基本的に中途採用が中心。新卒で入るならMR→3〜5年後にマーケや開発に社内異動というパスが現実的だね。
正直、外資製薬のMRって何年くらい続けるもの?
ぶっちゃけ3〜5年で転職する人が多い。アッヴィで経験を積んで、他の外資製薬(ファイザー、ロシュ等)やCRO(受託研究機関)、コンサルに移る。「一社で定年まで」は外資製薬の文化ではない。ただしそれは悪いことではなく、キャリアを自分でデザインするという考え方。アッヴィの名前は転職市場で強いよ。